フィラリアが引き起こす数々の症状は、はじめあまり目立たず、ともすると見落としてしまいがちです。お腹が膨らみ、息づかいが荒く、尿が赤みを帯びるなどの症状が見られるようになると病気はかなり進んでいます。特に小型犬では心臓が小さい分、重い障害を引き起こす可能性があり、十分な注意が必要です。したがって犬フィラリア症には、定期的な検査による早期発見と、継続的な予防が何よりも大切です。
すでに犬フィラリア症に感染している犬の血液中にはミクロフィラリアと呼ばれる子虫が泳ぎ回っており(感染していてもミクロフィラリアが存在しない例もみられます)、その血液をミクロフィラリアと一緒に吸った蚊が健康な犬を刺すことにより、犬フィラリア症に感染します。すなわち、どこかに犬フィラリア症の犬がいる限り、毎年暖かくなって“運び屋”である蚊の活動する季節がおとずれると、あなたの愛犬は再びフィラリアに感染するおそれがあるのです。もし、フィラリア予防をせず、ひと夏を越せば約4割、ふた夏では約9割にもおよぶ犬がフィラリアに感染すると色いわれています。犬は人と違い、蚊に対して無防備ですから、室内にいるからといって安心ではありません。犬フィラリア症には、どんな犬でもかかってしまいます。また、適切な処置を行わないと死に至る、こわい病気です。 ●食欲が減り、毛づやが悪くなる ●元気がなくなり、散歩を嫌うようになる ●咳や不自然な呼吸をする このような症状の時には、犬フィラリア症が疑われます。お近くの獣医さんに相談してください。
室内犬でも犬フィラリア症に感染することは珍しくありません。面倒くさいなどの理由で途中で投薬を中止される方がありますが、小型犬だからといって寄生するフィラリアの大きさは変わるわけではないのです。 小型の室内犬だからこそ予防を行う必要があるといえるでしょう。
回虫・鉤虫はともに腸内に卵を産むので、卵は糞と一緒に排泄されます。回虫卵は、厚い卵殻に守られており土の中で長い間感染力を保ちます。鉤虫卵は地中で孵化し、幼虫となります。これら回虫の虫卵や、鉤虫の幼虫がついた物を、犬が散歩の途中などに舐めたり口にしたりすると感染します。さらに、鉤虫の幼虫は犬の皮膚からも感染することができ、回虫・鉤虫ともに妊娠した母犬から胎仔へも感染します。また、人に感染することもあります。
普段の生活の中で、絶対に回虫・鉤虫に感染しないという保証はありません。住んでいる地域、犬の年齢や生活習慣の違いで感染の危険性は異なります。必要な場合には糞便中の虫卵を検査し、重度の障害が発症する前に、定期的な駆虫を行うことが大切です。かかりつけの動物病院にご相談ください。